慈眼寺とは
行基菩薩の伝承と日本武尊
慈眼寺が建立される前、この地は常に紫色の雲がたなびき、天から花が降り、美しい音楽が響く霊地でした。
ある日、岩の上に観音像が現れたため、人々は驚きお堂を建てました。
落慶の日、ふらりと現れた高僧が「この本尊はかつて行基が作ったものだ」と告げてかき消すように姿を消し、
その僧こそが行基本人であったという伝説も残されています。
また、日本武尊(やまとたけるのみこと)が東国平定の際、この地に御旗を立てたという神話に基づき、
「旗の下(はたのもと)」から旗下山と呼ばれるようになったとされています。
観音様・薬師様・十三権者
慈眼寺を見守る仏様
慈眼寺には、古くから人々の祈りを受け止めてきた仏様がいらっしゃいます。
秩父札所十三番の御本尊である聖観世音菩薩をはじめ、病苦を癒し、心身の安らぎを願う薬師如来、そして慈眼寺に伝わる十三権者。
それぞれのお姿や役割は異なりますが、私たちの人生に寄り添い、迷いや苦しみの中にある人を見守ってくださる存在です。
慈眼寺を訪れたときには、ぜひそれぞれの仏様に手を合わせ、そのお姿やお話にも触れてみてください。
聖観世音菩薩
慈悲の心で、すべての人を見守る観音様
慈眼寺の御本尊は、聖観世音菩薩です。
観音様は、苦しみや悩みを抱える人々の声を聞き、その苦しみに寄り添い、救いの手を差し伸べてくださる仏様として、古くから多くの人々に信仰されてきました。
「観音」という名前には、人々の声や心の声を観じるという意味があります。
人生の中で迷ったとき、苦しいとき、あるいは誰かの幸せを願うとき。
観音様の前で静かに手を合わせ、自分の心を見つめてみてください。
慈眼寺は、鎌倉時代より続く秩父札所十三番として、長い年月にわたり観音様への信仰を受け継いできました。
今もなお、巡礼の方々をはじめ、日々多くの人が観音様のもとを訪れています。
薬師瑠璃光如来
心身の苦しみに寄り添う薬師様
薬師如来は、病気や身体の苦しみを癒し、人々の健やかな暮らしを願う仏様です。
慈眼寺の薬師様は、古くから「あめ薬師」として地域の人々に親しまれてきました。
毎年七月八日に行われる「あめ薬師」の例大祭では、多くの方が訪れ、薬師様に健康や無病息災を願います。
身体の健康だけではなく、心の苦しみや不安を抱えたときにも、薬師様の前で静かに手を合わせてみてください。
慈眼寺では、薬師様とのご縁を大切にしながら、皆さまの健やかな日々を願っています。
十三権者
秩父札所のはじまりに深く関わる十三の存在
慈眼寺には、観音様とともに信仰されてきた十三権者が祀られています。
十三権者は、秩父札所の成立に大きな影響を与えたと伝えられる存在です。
秩父の観音霊場がどのように生まれ、人々の信仰がどのように受け継がれてきたのか。その歴史を語るうえでも、十三権者は欠かすことのできない存在といえます。
それぞれ異なるお姿や役割を持つ十三の存在が、観音様への信仰とともに秩父の地に伝えられてきました。
慈眼寺は秩父札所十三番として、鎌倉時代より観音信仰を受け継いできた寺院です。
お参りの際には、御本尊の聖観世音菩薩だけでなく、十三権者にもぜひ手を合わせてみてください。
そこには、長い年月をかけて受け継がれてきた秩父札所の祈りの歴史があります。
Message
住職の想い
仏様は、遠い存在ではありません。
嬉しいときも、迷ったときも、苦しいときも。
そっと手を合わせ、自分の心を見つめる。
そのひとときが、私たち自身の心を整え、新たな一歩を踏み出すきっかけになることがあります。
観音様、薬師様、そして十三権者。
慈眼寺にお越しの際には、それぞれの仏様とのご縁を感じながら、ゆっくりとお参りください。
心の拠り所として、いつでも帰ってこられる場所。
慈眼寺は、そんな場所でありたいと願っています。

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